データで読み解く転職者・希望者の現状

さて、まずはおさらいから。リーマンショック以後くらいからの転職マーケットの流れだ。
大体直近データから過去5年、年間の転職者数は300万人前後で推移してきた。

年間転職者総数推移 [単位:万人、年]

年間転職者総数推移 [単位:万人、年]

平成27年 労働力調査年報より作成

こんな感じ。
転職の定義が広義であるためデータにはいわゆる正社員転職からシニア層や若年層の正社員に限らない雇用形態の転職も含まれている。

え?ホワイトカラーに絞って見立てろって?
業界最大手のリクルートエージェントの年間転職支援実績がざっくり3万人だ。あとはパレートの法則適用して察してくれ。
なおそれだと転職サイトのみを経由した転職者の数は含まれない。

えーもとい、次にその年間転職者を年齢層別に割ったのが下記のグラフになる。

年間転職者年代別内訳

年間転職者年代別内訳

平成27年 労働力調査年報より作成

さきほどもお伝えしたが、シニア層も入ってるのでそこはご愛嬌で。
あー、わかったよ比率だからシニア除いて作りなおすよ。

年間転職者年代別内訳(シニア除)

年間転職者年代別内訳(シニア除)

平成27年 労働力調査年報より作成

統計データなのでどっからどこまでがキャリアアップと呼べる前向きな転職と言えるのかは語らない。
しかしながら、実態としては25〜34のボリュームゾーン以外も結構転職してるねって印象。

さて、そろそろ話を加速させよう。
最新期2014年度の調査項目に転職希望者の心の声を垣間見ることができた。

2015年度労働力調査:ざっくりポイント

各論に入るまえに俯瞰した数値だけチェックね。

調査対象者総数:6,367万人
転職希望者数:808万人
雇用者:5,632万人
うち役員を除く雇用者:5,284万人
うち正規の職員・従業員:3,304万人
非正規の職員・従業員:1,980万人

潜在的なものとはいえ、労働力調査対象の10%以上が転職希望者とは石投げたら当たるレベルではある。
しかも別データだけど、年間300万人が実際に転職してんだから乱暴に言って転職実行率は37%ってとこか。

では上記の前提に基づき、興味深い2つの視点をグラフでお届けする。

転職希望者の年間収入

転職希望者の年間収入グラフ

転職希望者の年間収入グラフ

平成27年 労働力調査年報より作成

正規非正規入り乱れの調査なので下は収入なしから上は1,500万円以上と幅ひろい。
しかしながら年間収入300万円未満が全体の68.9%を占める割合になった。

400万円以上になると占める割合は10%を切り、この辺が収入を動機としない転職のラインなのではと感じさせる結果だ。

転職希望者の月末1週間の仕事量

転職希望者の月末1週間の勤務時間グラフ

転職希望者の月末1週間の勤務時間グラフ

平成27年 労働力調査年報より作成

んー、わかりやすい結果が得られるかと思ったがフルタイムに限定できていないため結構ホワイトな結果に。
フルタイム就業で週5営業日だと40時間〜がベースなので全体のうち52%がそれにあたるということ。
その中で49時間以上、つまり1営業日あたり少なくとも1時間以上時間外労働している人は19%くらいとのこと。

正直この19%に闇が潜んでいると思うのでまた別の切り口からデータを探したいと思う。

転職希望者の心の叫びから読むべきもの

さて、長々とデータをお見せしてまいりましたが別に調査やったの俺じゃねーしドヤるつもりなどありゃしません。
ただ、数値からひとつ転職活動に臨む上での大事な視点を得ることができるかなって思った次第。

それは「転職したいと思う自分のデジタルな立ち位置」。

原則的に転職の面接の場で今回示した現状の給与や労働時間について言及し、それを転職理由にすることはナンセンスだしやらなくていい。
しかしながら、今貴殿が置かれている状況、転職に踏み切ろうと判断したその現状が果たして誰でも音を上げそうなそれであったか。
その確証を得るのに見えもらえたら良いのではないかと思った。

実感と統計に裏打ちされた、まぎれもなく「辛い」状態から脱却を図るんだと、そう自覚することできっと面接での言葉に力が乗るよ。
繰り返すが今の環境が辛かったから転職しますなんて言わなくていいぞ、だけど理解しとけ自分を認めとけ。

「ほら、誰が見ても辛いじゃねーかよ!」

ってね。

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CA2.0

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